コンクリート調査
超音波、エックス線などを用いてコンクリートの亀裂、埋設管、鉄筋などを調べる調査です。
クラック調査:コンクリートの亀裂を調べる
現在のコンクリート構造物の多くは、老朽化や地震などによって、コンクリートに亀裂が生じているケースが多く見られます。
貫通割れと呼ばれるものは、構造物自体の耐久性に深く関わってくるため、今までわれの調査は目視調査で行われていました。
しかし、目視は定性的で個人差により、その捉え方もまちまちで経験に頼る部分が殆どでした。
現在、弊社で行っているクラック調査は超音波を用いて割れの深さを測定しています。
これにより、個人差を無くした定量的な調査が可能です。
エルソニック |
エルソニック概要 |
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鉄筋調査:構造物の鉄筋の状況を調べる
コンクリート構造物の多くには、鉄筋が組み込まれていて、構造物の強度を維持する上で非常に重要なウェイトを占めています。
近年、建築基準の改正により、配筋ピッチ、カブリ深さの見直しがされています。
阪神大震災を初めとした規模の大きな地震では従来の建築基準に基づいた配筋ピッチでは、構造物の耐震度が得られないといった理由から構造物の補修、改築が行われていますが、古い構造物の中には、設計資料を紛失したものも少なくなく、現況の配筋状況を知るためにRCレーダなど、非破壊工法を用いた調査が行われています。
RCレーダは、小型のアンテナを装備した地中探査レーダのミニチュア版でコンクリート内部、約15cm程度までの鉄筋のカブリ深さ、配筋ピッチを知ることが出来ます。
RCレーダ本体 |
白の矢印が鉄筋、赤の矢印が塩ビ管になります 横軸がすすんだ距離、縦軸が深度です |
コンクリート内部X線調査:壁の中を調べる
コンクリート壁等の削孔作業中に誤って敷没された管を切断した、ケーブルを切断したために停電したという事をよく聞きます。
殆どの場合、『まさか管があるとは』『ここには入っていないはず』といった『たぶん、だろう』によって起きているもので、予め分かっていれば防げたものです。
X線調査は、コンクリート床、壁面などに入っている配管やケーブルなどの埋設物を事前に調査することで、工事を円滑に進められます。
エックス線調査状況 |
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床面のエックス線透過写真 |
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白い線が鉄筋、黒い線が電気ケーブルです |
左映像図解 |
アンカーボルト調査:橋等のボルト長を調べる
橋脚及び橋台には落橋防止措置がとられていますが、それを支えるためのアンカーボルトの長さが基準値を満たしておらず社会的な問題になっています。
既設のアンカーボルトを対象として、超音波探傷法によって長さ測定し耐震工としての安全性を再確認します。
デジタル超音波探傷装置 |
調査状況 |
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実測データ |
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