超音波内挿回転式チューブ検査 -IRIS9000
IRIS9000は、ボイラー、熱交換器等のチューブ内外面の減肉状況を精度良く検出できる内挿式回転超音波検査システムです。
軸方向に送信される超音波を回転式ミラーによって周方向に反射させ、送受信することでチューブ肉厚をS-B1方式で測定します。
ミラーを水圧で高速回転させることで、チューブ全周の探傷が可能となります。
(1)特 長
@直管チューブ全長全周の探傷が可能
Aボイラーチューブ曲部の通過可能
(2)適 用
@検査対象:ボイラー、熱交換チューブ
Aチューブ外径:φ11.2〜89.1o
B測定肉厚:0.51〜10.16oまで測定可能
Cチューブの長さ、検出能力:最大25m、平底穴φ1o以上
配管高速腐食検知システム -SLOFEC Pipescan
SLOFEC Pipescanは、強磁性体を直流磁化する渦流探傷試験の原理を基本としています。
腐食等が存在した場合に起こる材料の磁気特性の変化を渦流センサーで検出するもので、配管全面の減肉状況を高速で把握することが可能です。
(1)特 長
@配管全面の探傷が可能
Aコーティング上から探傷可能
B位相解析により表裏面の欠陥
識別が可能
(2)適 用
@対象外径:2B〜平板
対象肉厚:13mm以下
A対象材質:炭素鋼
Bコーティング厚さ:一般に2mm以下
SLOFECによるタンク底板連続探傷装置
石油タンク底板の検査では、タンク底板の最大減肉箇所を特定することは極めて困難であり、コスト、工数の面で制約を受けます。
SLOFECは、強磁性体のタンク底板を直流磁化することで、μ雑音を低下し、磁界の浸透深さを増加して効果的な検査を可能とします。
(1)特 長
@底板全面の連続探傷が可能で腐食状況を把握
A非接触の検査であり、前処理、後処理が不要
B高速検査 100〜300u/日の作業効率
C欠陥検出位置のマーキングが即座に可能
D測定不可範囲:板の四隅、当板、付属物周辺等装置構造上
のもの
溶接線近傍など、渦流探傷の原理上のもの
(2)適 用
@板厚30oまで適用可能
Aコーティング厚さは、板厚が16o以下なら6oまで、
16oを超えた場合は3oまで適用可能
超音波によるタンク底板連続板厚測定(TOA TANK MAPPING SYSTEM)
TOA TANK MAPPING SYSTEMは、20chの超音波探触子と渦流センサーを搭載し、MAX600o/秒でタンク底面全面検査が可能なシステムです。
渦流センサーによるコーティング厚さ測定を併用することで、より信頼性のある高い検査結果を得ることができます。
(1)特 長
@全面高速検査に対応
Aコーティング上からの検査に対応
B全波形収録
Cマルチプレクサー方式のパル
サーレシーバーを装備
(2)適 用
@板厚:2〜48mm、塗膜厚:Max2mm、
検出:φ2平底穴
A検査スピード:Max600mm/秒
B1走査検査幅:300mm (20chスキャナ)
楽カメ
高所や狭所などの直接アクセスが困難である箇所を対象に、付帯工事を最小限に抑え、低コストでスピーディーに点検可能な装置です。
広範囲にわたる配管の腐食状況を1次検査として目視確認でき、漏洩する危険性の高い部位を特定し、設備の安全を確保します。
(1)特 長
@高所への適用
最長10mの高さまで撮影可能
A狭所への適用
最小50mm角のスペースで撮影可能
B作業効率 80箇所/日
C鮮明な画像で目視確認が可能
問題なし |
腐食中 |
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